四ヶ月の夢。

だってもう、何に対して敬意を持てばいいのかわからない。


疲れたなと思った。何は安い、何はいくらいくらもする、何はコストパフォーマンスがいい、何は値段の割に質が良くない。その通りかもしれない、でも疲れる。次第によいところもよくわからなくなった。サイゼリヤは私も好きです。夜遅くまでやっているしね。


苦くなって、砂糖がとけた。


今年の春先、ひどい風邪をひいて二週間くらい寝込んだ。最初の一週間は会社を休み、まったく回復しないので仕事に行った。寝ていても働いていても変わらない。熱は常に38度くらいあったがインフルエンザではなかった。インフルエンザならいいのにと思った。大手を振って休めるし薬を飲めば治るし。そうこうしているうちに薬の飲み過ぎで胃がおかしくなった。結局その月はほぼ一ヶ月しんでいた。ダンスのレッスンにも数回しか行かなかった。このせいで十月に悲惨な思いをすることになるなんて夢にも思わなかった。床に敷いたお布団で寝ることに耐えられなくなりベッドを買った(何しろ家事ができないからごみとほこりに埋まる)。思えば家を出てはじめて自分用のベッドを買ったのだった。


十二月が終わると失速する。三月は一年でいちばん寒いと思う。今年は絶対に同じことにならないと決めた。


苦くなって、魔法がとけた。


何も間違ったことを言っていないけれどおそらく言い方がある。どうしようもできないことがあるということがわかった。私が間違ってた。
19:55