いつかまた笑顔の私で。

謙虚な気持ちだった。「あ、謝れた」と思った。そのとき私は代々木上原のサブウェイにいて、泣いていた。その姿を偶然みかけた方がいる。それはとても不思議な出来事だった。


それからまた少しずつ時間が経つうちに、そのときの気持ちを忘れてしまった。正確に言うと、忘れたことはなかったけれど、雑になっていった。どんな相手にも、ちょっといま思い出せない、深い敬意を抱くところからはじめる、のは、サックス。ぜんぜん違うな、思い出せない。消してしまった日記に引用があったはず。でもいま簡単には検索できない。不便なことにした。


これまでに何人か、どうしてもそれができなかった方がいる。おもに仕事の人で、そのときはとてもつらい思いをした。なぜできないのかと考える、何かどうにかできるだろうと。でもできない。そのことがつらかった。最終的に、それらの仕事は辞めた。


そしてプライベートでは、半プライベートでは、理屈の上ではそれができる、はずだった。なぜとならば、距離と内容を自分でコントロールすれば良いことだから。でもやはりできないのだな。未熟なことだ。


横浜には良い思い出がほとんどないと思ったけれど、思い起こしてみればそうでもなかった。ずっと遠くまでさかのぼれば。はじめてロッキーをみたのも横浜だった。あの辺りまで戻りたいとは思わない。過去のどの時点にも戻りたいと思わない。でもちょっと仕切り直したいかなとおもう。
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